【オーラルフィジシャン・チームミーティング2016】が山形県酒田市の新聞に掲載されました。
お知らせ
口腔の健康 総合的に管理
オーラルフィジシャン 全国から800人集い酒田でセミナー
入れ歯に頼ることなく生涯にわたって自分の歯で過ごせるよう、口の中の健康を守ることを目的にしている全国の歯科医療従事者が一堂に会する「オーラルフィジシャン・チームミーティング」が15日、酒田市の希望ホールで開幕。国内外から講師を招き翌16日まで2日間にわたり、全国から集まった従事者たちが歯科医療の本来目指すべき姿をあらためて考察する。
オーラルフィジシャンは、虫歯や歯周病を発生させないよう、口腔の健康を総合的に管理する歯科医師のこと。このミーティングは、世界標準の歯科医療の構築と実践などを目的に、同市の日吉歯科診療所(熊谷崇院長)が開いている「オーラルフィジシャン育成セミナー」を修了した歯科医院スタッフが集まり、2006年から毎年この時期に開催。年々規模が拡大しており、今年は全国各地から約800人が参加した。
初日の15日午前は、丸山至市長が「公人として私人として熊谷先生を尊敬している。先生が目指す『虫歯のない市民』のため、その下地をつくるなど役に立ちたい。企業と行政、市民、それに皆さんが一体となって地道に活動を展開していけたら」と歓迎あいさつをし幕開けした。
引き続き歯周病治療・インプラントで世界トップのスウェーデン・イエテボリ大学歯周病専門医プログラムを卒業し昨年、博士号を取得したジャン・ダークスさんが「スウェーデンの歯科医療から見る世界」と題し、同国の歯科医療事情に関して講演。「国民皆保険でお金は社会保険庁が管理している。保険には歯科医療も含まれ、20歳までは矯正も含め無料となっている」「歯科医師、歯科衛生士、助手によるチーム制で、衛生士の役割が強い。疾患予防に関しては独立して診断できる。教育年数は3年でしっかりと教育を受けている。フランスやドイツには衛生士がいないが、私は理解できない」などと述べた。
午後からはジャンさんがインプラントに関する最新のデータを紹介。2日目はオーラルフィジシャン歯科医院、「健康経営」を掲げる民間企業が連携して従業員の口腔健康の構築、生活習慣病をコントロールする仕組みづくりなどについて熊谷院長、平田牧場(酒田市)の新田嘉七社長らが講話する。